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アボカド×アボカドの春色石けん [■フィトピグメント]

アボカドの春色石けん


アボカドの石けん
黄緑の部分はお馴染みの果肉、夢のようなピンクはなんとアボカドの皮を使っています。

色も使い心地も楽しみな石けんです。
色素抽出した時の皮の破片をちゃんと漉していなくてつぶつぶしちゃったのが愛らしい

アボカドの春色石けん
同じ石けんタネを使ってミニアボカド作ってみました
(黄色がかぶっちゃった写真を頑張って直そうとしたのだけど。。。限界)


ピンク部分は皮から抽出したフィトピグメント(植物顔料)です。
アルカリ抽出する赤(桜や月桃)の中では一番手に入れやすい素材で、一番鮮やかなピンクが得られるものになりました。

抽出の仕方はこちらの記事参照
https://kumaguma-soap.blog.ss-blog.jp/2019-11-30
アルカリを使わず、煮汁を酸化させるだけで赤色が出すこともできます。その場合は1ー3回目くらいが限度です。

この石けんのための抽出に使った皮は1/2個分で、作ったピグメントはまだ余ってます。かなり効率の良い素材です。
どのくらい色が出るか、鮮やかさは、非常に個体差‘(産地や品種の違い?)が大きい印象です。タネ(の外側)も同じように使えるようです。

上記の石けんに使った顔料はミョウバンを使ったアルミ媒染です。
比較としてカルシウム媒染の顔料と乾燥させた皮を粗く粉末にしたものを入れてみたサンプルがこちら
アボカド皮とCa媒染

Ca媒染の方が落ち着いた色になるようです。
皮は、ローズヒップパウダーを使った時のようにピンクが出たら良いなと思ってやってみました。ちょっと色が出過ぎで判別不能ですね。もっと細かく挽いて量をコントロールしたらどうなるかためしてみたいところです。
あと、赤い染液そのものを使うという実験が残っています。


おまけ写真

上の写真は撮影の時間が違ったり色被りを補正したりしているので、全部まとめて比較。
顔料なども一緒に。
アボカドピンク石けんたち

試し染め
左側がアボカドミョウバン媒染、右はソメイヨシノの落ち葉ミョウバン媒染、共にアルカリ抽出、羊毛毛糸
ウール試し染め

抽出しているところなどもまとめて。
写っているアボカドは本物。左下太さにムラがある糸はシルクのガラ紡、1回目と3回目の染液は黄色が強い。
アボカドのフィトピグメントと石けん

ところで、時々、顔料作りの前に染めはやらないのかと聞かれるのですが、大好きだけど最近はやらないようにしています。
自分は草木染め全般の黄味のある色合いやざっくり目の素材感が圧倒的に似合わなくて、手当たり次第染めても使えないものばかり溜まってしまって、貴重な天然素材に申し訳ないから。小物や、素材を選べば大丈夫なので、ここぞというときにはチャレンジしたいと思います。

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2020年もよろしくお願いします [■手作り石けんな日々]

Happy New Year 2020

ご訪問ありがとうございます。
新しい年の、みなさまのご多幸とご健康を心よりお祈り申し上げます。


私事ですが、外向きの活動をお休みして2年になろうとしています。
状況はあまり変わらないものの、ようやくペースは掴めてきたかなと思います。
2020年はちょっと、再度、動き始められたらいいな。

ただ、これまでと同じ形は難しい部分も多くあるので、シェアと協働で手作り石けん界を楽しくすること、外の世界の人たちをつなげること、そしてみんなの世界が広がることをテーマにしていきたい、ということは都度都度リアルでは口走っているような気がするけど、形にしていきます。
そんな感じで、お付き合いができた方々と巻き込み巻き込まれで高めあっていければと思いますので、よろしくお願いします。

2020年元旦直前
ゆりくま

写真は新作 藍紫の石けん
早速の、生産者さんとのコラボ作品です。


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桜の落ち葉染めせっけん2019、植物顔料の作り方 [├ 石けんの色]

桜染めせっけん

桜の落ち葉染めの石けんです。
落ち葉をコトコトと煮出して作った赤い染液(煎液)を水分に使っています。

なんと苛性ソーダがなくて! 100グラムバッチで、丸い型パンケーキ型。
例によって濃い煎じ液を使うと外側がぐるっと一周色が抜けたようになるので、中が赤くて餡子のようになっています。

久しぶりに桜の顔料(フィトピグメント)を作っておこうと思って落ち葉を集めました。
落ち葉染め石けんは5年ぶりくらい?

ウールの毛糸とレーヨンで試し染めもしています。
アルミ先媒染、1回染め。
ウールはいい色が出ています。
桜の落ち葉染め

改めて、染液の作り方をメモしておきます。

・桜の落ち葉を鍋に入れ、水とアルカリ剤(炭酸カリウム、炭酸ナトリウムなど)を加えて20−30分コトコト煮る
・pHが11以上になっていると効率が良い
・1回目は葉に熱が入って透明感が出たくらいのところでやめて、煮汁は捨てる。
・かぶるくらいの水とアルカリを加えて煮る→煮汁を取り分けるを繰り返す。
・後半ほど黄色味が抜けて赤くなる。赤みが薄くなったり、葉の形が崩れてトロミと雑味が出てくる頃がやめ時
・空気に触れさせておくと赤みが増す。1−2日後が染め時という説もある。
・煎じ液は密閉して冷蔵庫保管可能

今回はかぶるくらいの少なめの水で、1回あたりは15分くらいで9回煮ました。
後半はかなりの赤(ビーカーにとったら真っ黒で違いが分からなくなっちゃった)
落ち葉煎じ中

色比べ
試し染めに使ったのは4−6回目の染液を合わせたもの、石けんはさらにそれを煮詰めたものを使いましたが、煮詰めすぎだったと思います。

毛糸は煮詰めた染液とほぼ同じ色で染まっています。

3、7、8、9回目は合わせて顔料化。
繊維に媒染して染めるということは、水に溶けている色素(染料)に媒染剤に含まれる金属イオンを反応させて布の上で不溶化(顔料化)させるということです。
繊維を入れずに媒染剤だけを染液に加えると、水中で不溶化の反応が起こって浮遊した状態の顔料を取り出すことができます。
反応としてはそれだけです(植物によっては条件を多少調整する必要があります)。
ここで、ゆりくま流のフィトピグメントでは、生成した顔料の沈降性を改善したり、嵩を増やしたりして取り出しやすくするために体質顔料などの助剤を使うところがオリジナルの方法です。

桜のフィトピグメント
この後洗浄、乾燥します。

桜は落ち葉よりも枝の方があざやかな赤(ピンク)を染めることができます。特に花が咲く直前のものがいいそうです。ヤマザクラやサトザクラでは青い葉でも赤染ができるそうですよ。

枝の赤い色素は黒っぽい外皮と白い芯材との境目に存在していると言われています。
先日、丹波布伝承館を訪れた際、剪定した桜の小枝と、太い枝は皮を剥いで保管する作業が行われていました。
また小枝欲しいなぁ
顔料も、顔料を使った石けんも落ち葉とは違ったピンクになりますよ。

桜の下処理中

※同じ紅葉でも、もみじ葉などからの赤染めはアントシアニンの酸性抽出(花びら染め)の手法を使うので、この方法は使えません。
アルカリ抽出で赤染めができる素材には桜の他に月桃があります。ぜひ同じようにやってみてください♪

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