いろいろ、毛糸を染めてみました。
写真左手前から、月桃葉(ドライ/アルカリ抽出)、藍(生葉)、ラベンダーリーフ(生葉/アルカリ抽出)、元の白い糸です。
8月の藍染め体験でいただいてきた藍の茎、しっかり根が付いて大きくなったので、再度家で染めることができたわけです。
せっかくなので染めたもので何か作ろうかと、他のハーブなども試してみました。
すべてアルミ先媒染、ウールの保護にクエン酸または酒石酸水素Kを使っています。
酒石英が店頭では手に入らなかったので、他のヒドロキシ酸でも代用効くだろうと勝手に判断し、先に試した藍と月桃はクエン酸、ラベンダーは酒石酸水素K(クリームターター:これは一般的に代用される)を使いました。手触りはさほど変わりません。
■藍染め編
生葉を絞ったジュースに糸を浸して染めます。
本当は媒染はいらないように思うのだけど、同時進行していた月桃で使うので2かせ一緒に処理しました。
ゴム手袋に穴がいていたらしく、人差し指が突き指したみたいに!
キッチンの人工大理石トップも落としたジュースで青く染まる~(見えるかな)
■ラベンダーリーフ編
ラベンダーの葉は手持ちの本などに色見本がないので、自分で抽出条件を決める必要がありました。
箕輪直子さんの本の指南に従い(でも煮ないで電子レンジ)、少量のハーブを(左から)アルカリ、水、酸で抽出します。
明らかにアルカリの抽出液の色が濃いので、水だけよりアルカリか酸を加えるほうがよいハーブのようです。
次にアルカリと酸の抽出液に糸を浸して加熱し染まり具合を見ます(左写真)。
明らかにアルカリの方が染まり、酸はあまり色が付いていません。アルカリでの抽出に決定です。
最後にアルカリの抽出液で染めたものと、抽出液を酸で中和したものを比べると、中和後の方が濃い色になっています。したがってアルカリ抽出液は染める前に酸で中和する方がよいようです。
染め中~
かなり濃い色の抽出液でしたが、糸を浸しておいたら薄くなっていました。色素成分が糸の方に吸着されたのでしょうか。
月桃は藍と同時進行だったので写真を撮り忘れていますが、ラベンダーと同じくアルカリ抽出(中和あり)の煮染めです。
ウールをぐつぐつ煮るってちょっと心配だったのですが意外と大丈夫でした。
この都合4色の毛糸でマフラーでもを編もうと考えているのですが、全部使うと変な配色になりそうです。
どれか一つはずさないとまとまらないような・・・あるいは引き締めるためにもっと濃い色がほしいような・・・
▽参考書籍。立ち読みして月桃のアルミ媒染がきれいなオレンジになる写真を見た瞬間、買ってました。