ということで(?)
「?からピンク」として紹介した?の植物素材は。。。 青黛(せいたい)でした。

青黛とは、藍建でできるいわゆる藍の華を集めて乾燥させた生薬で、インディゴを含有しているため灰色がかった青色の粉末です。



生葉に含まれるインジカンからインディゴを生成させる過程で、条件によって副生する異性体の赤色色素のインジルビンが赤色の正体になります。

青黛を手作り石鹸の着色に使ったことのある方は少なくないと思います。最初は期待していたような水色ではなく渋いブルーグレーになってちょっとがっかりするかも。そしてそのブルーグレーせっけんを数ヶ月ほど保管すると、ブルーグレーではなくピンクかかってくること、もし濃淡ある模様にしていたら、濃いグレーのラインからピンクがにじみ出てくることに気づかれたでしょうか。インジルビンが粉末からじわじわとにじみ出てくるのです。
このピンクだけを取り出したいと取り組んだものが形になりました。

講座ではインジルビンを色々な方法や加減で抽出した赤色から紫色のエキスをご紹介し、ベビーピンクのCPせっけんと赤色の透明せっけんを作りました。
手作りせっけんに配合するにはちょっとコツのいる色素です。その後どうなったか、教えていただけると嬉しいです。



実は赤色のフィトピグメントとして取り出すこともできるのです。
でも粉末の青黛に対して含有量が極めて少ないため、抽出できたことを確認はしましたが、取り出してお見せしたり使ったりすることはできませんでした。いつか贅沢青黛祭りでたっぷりの赤いフィトピグメントを作ってみたいものです。。。

他に赤色の抽出が出来る植物素材はフィトピグメント講座ではおなじみの茜の仲間があり、もちろん抽出液の状態でせっけんに使うことができます。
透明せっけんにした写真はありましたが、CPがない。。。
この素材も、おそらく複数の赤色色素を含有しているためと考えますが、抽出方法や加減で朱色から紫がかった赤まで異なる色合いを得られます。
CPまた作ろうかなと思います。


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