ハーブティーや浸出油の色、ハーブそのものの色、石けんに入れたときどうなるのか、そのままの色が残るのか、特に初めて使う材料のときは気になります、というのを軽く実験してみるシリーズ、第3回はローズヒップとリコピンです。
このシリーズの第2回:ハーブティー編で唯一アルカリで変色しなかったローズヒップを使った石けんの色について写真をまとめました。
特に実験的なことや考察らしい考察はありません。


ローズヒップの赤い色はリコピン(リコペン)というのが定説です。
リコピンはカロチノイド系の脂溶性色素で水にはほとんど溶けません。成分自体に強い抗酸化性がありますが、その人体への効用はまだ十分に検証されていないとのことです。
構造の違いから、同じくカロチノイド系色素であるにんじんのカロチン(カロテン)のようなビタミンA様の作用はありません。
石けん用の素材としては、カロテンよりも深い赤色、光に比較的強く退色しにくいというところが魅力的ですね。
(実のところローズヒップやトマトにはβ-カロチンもかなりの量入っているようです。)