ハンドクリーム作りました。

乳化させるものは好みの固さ加減に仕上げられなくて苦手なのですが、
今回のはワタシ的にびっくりするほどツヤツヤでコクのあるできあがり!

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ぶどう樹液、シアバター、ホホバ油、液状ラノリン、乳化ワックス、EO
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ラノリンの包水性のおかげか、プルプルになりました。
よくある水側になんとかガムを入れるレシピもこういう感じを狙っているのだろうと思うのですが、なかなかいい加減にできなかったのです。

・・・海外通販で購入した液状ラノリンが温まると少しケモノ臭いのがたまにキズです。


冷凍のぶどう樹液を1本解凍してしまったので消費のために作ったのがこちら。



クリーム状の石けんです。

先日のナトカリ石鹸をぶどう樹液で固めに希釈したものです。
ポンプボトルからにゅるっと出せます。

色白なのはいくつか理由があります。
1、レシピ上、低温で不透明になってしまう
2、固めなので、あえてよく混ぜて空気を抱かせてキラキラさせてみた。
3、過脂肪としてパームステアリン酸を入れてみた。筋状の光沢が出ているのはそのため。

2,3は市販の光沢のあるシャンプー剤みたいな風合いにしてみたくてやってみたものです。
特に3番が今回の実験

仕上げに過脂肪として数%の高級脂肪酸を加えるのは市販の固形化粧石鹸ではよくある手法です。
遊離アルカリを相殺し、pHを下げ、泡がクリーミーになる効果があります(消泡作用があるので泡立ち自体は悪くなります)。
手作り固形石けんの場合、鹸化途中で型入れしてしまうコールドプロセスでは後から添加できません。ホットプロセスの場合は鹸化が完了したと考えられる時点で加えることができます。
手作りリキッドの場合、ホットプロセスでリキッドの素を作る過程の最後、または希釈時に高温にしている時なら添加できますが、融点の高い成分のためサラサラのリキッドに希釈すると沈澱してしまうと思われるので、何らかの方法でとろみを付ける必要があります。

脂肪酸を加えていないジェルソープに比べて泡立ちは非常に悪いものの、使用感は格段にアップしました。
しっとりした洗い上がりで、パーム油やバター類の石けん成分が多いレシピで感じるようなツッパリ感はありません。
ディスカウントを多少増減させるより明確な差が出たと思います。



固さを調整しながらナトカリ石鹸を希釈するのですが、ちょうどいいかな、というところで欲が出てちょろっと水分を足したら糸を引くような粘りが出てしまったのが残念。
また、形が気に入って取っておいた市販化粧品(乳液)のボトルを再利用したらノズルが細いというか1プッシュの量が少なすぎてたっぷり使いたいときにはイラッとします。

希釈に集中しすぎて香りを付けるのをすっかり忘れていたし、イロイロ詰めの甘いワタシです。
ぶどう樹液の甘いフルーティーな香りが濃厚で、結果オーライではあったのですが。


そんなこんなを踏まえて、ジェルソープやクリームソープのレシピや作り方のコツもまとめていきたいと思います。




※当ブログ内の手作り石けん・化粧品等の使用感は私(ゆりくま)の個人的な感想です。すべての人が同じように感じられるとは限りませんし、材料が合わない可能性もあります。参考にされる場合には十分ご注意ください。