この夏の自由研究はクラシックな石けんのレシピ探求です。

クラシックといっても現代の私たちが不満無く使えるような石けんができてきたのは純度の高い苛性ソーダが工業的に造られるようになった1800年代以降のこと。
それ以前の草木灰(軟石鹸)、海草灰(固形石鹸)にさかのぼるのは少々作業負荷が高いため、せいぜい19世紀後半以降、日本では戦前の昭和くらいを再現してみたいなと思っています。

第1弾は、今はほとんど化粧石鹸原料としては使われていない「樹脂:ロジン:松脂」を使った石鹸を考えています。
今回はその予行練習です。


写真が ロジン : 松脂 です。松の木の樹液から精油成分(テレピン油)を取り去った後に残る樹脂分で、分かりやすいところでは野球で使う「ロージンバック」の滑り止め成分、または映画や舞台(コント?)で使われる「割れるビール瓶」の素材でもあります。工業的には製紙工業で最も多く用いられます。