科学の先生Dr. McDanielの本、2冊です。

1冊目のEssentially Soapは一度紹介したことがありますが、2冊目への前振りとして再掲。

Essentially Soap

  • 作者: Robert S. McDaniel
  • 出版社/メーカー: Krause Pubns Inc
  • 発売日: 2000/04
  • メディア: ペーパーバック



科学の先生の本だけあって理論部分やコラムは大変勉強になるし、考察も完ぺき。古来の草木灰からLye(ライ/アルカリ水)を作る方法なんていうトピックもあり、面白い本です。是非読んでほしいと思います。

・・・がしかし、写真の石けんが超イケてないのです。
色が微妙だったり、角がボロボロだったり、どう見ても水滴がべったりついていたり、型はことごとく何かの空き容器っぽかったりと、レシピを参考にして作ろうという気を全く起こさせない加減が半端じゃありません。
元の石けんのせいなのか、撮影の腕なのか、画像処理に失敗しているのか・・・??

いつのまにかこのアンバランスさがたまらなく好きになっていて、ボブオジサンの2冊目の本も即購入してしまいました。


Soap Maker's Workshop: The Art and Craft of Natural Homemade Soap

  • 作者: Robert S. McDaniel
  • 出版社/メーカー: Krause Pubns Inc
  • 発売日: 2010/07/07
  • メディア: ペーパーバック


2冊目はSoap Maker's Workshopと銘打っているだけあって、王道の「手法別作り方、レシピ、道具、素材」に重きを置き、またUSAらしくビジネスとして展開するときのツボ的な部分にも踏み込んだ内容になっています。

そんな本は他にもたくさんありますが、その中に各種の実験も盛り込まれているのが科学の先生らしいところです。
具体的にいくつかあげると
・カララント(着色料)の発色結果
・オーブンホットプロセス(HPの加熱にオーブンを使う方法)で、滑らかな石鹸を作る方法
・バイソン(野牛)の脂を精製して石けんを作る
などなど

バイソン石けんなんてまるっと1章を割く念の入れようです。
もちろん日本ではあまり役に立つトピックではないですが(単に獣脂のレンダリング方法として使えるかも?)。

1冊目の内容を要約しつつ具体的なトピックを増やした感じで、読み物としてはまたまた十分楽しめる1冊です。


そして今回の掲載レシピと写真は・・・ なんと1冊目と同じものをそのまま再掲でした!

表紙や各章の扉はそれらしく美しく作ってあるのに、そんな詰めの甘いところがボブオジサンらしくてますます好きです。

付録にWorkshopのDVDが付いています。まだ見てません(日本仕様のデッキで再生できるのかもわかりません)


この本にも出てくるオーブンホットプロセスは個人的に前から興味があるのですが、我が家の古いオーブンレンジは100℃以下には設定できないのでお試しすらできません。
最近のは80℃とかにできるんでしょうか??
できるなら廃油石けん作りなんかも楽になるような気がするんですが。
これを含めて最近は進化したHPに興味のある私です。