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固形石鹸を溶かして使う [▼手作り石鹸のツボ]

前の記事で少し書いた、CPで作った固形せっけんを液状にして使う方法について、ご要望があったので紹介します。

■□■ 固形石鹸を液状にして使う (夏向き)■□■

■材料

▽ 削った手作り石けん
▽ 砂糖 : 石けんの重量の10 ~ 15%
▽ グリセリン : 石けんの重量の10 ~ 15% (砂糖とグリセリン合わせて20~30%程度)
▽ 水 : 石けんの重量の2倍

削った石けん。 私は野菜用のスライサーでささっと。



■手順

1)上記の材料すべてを合わせ、温めて溶かして完成!


■□■ ■□■ ■□■ ■□■ ■□■ ■□■ ■□■ ■□■ ■□■


・・・ なのですが、
これだけでは少し寂しいので比較的早く簡単に溶かす方法をひとつ紹介します。

材料たち



材料をすべてポリ袋に入れ、できるだけ空気を抜いて口を縛ります。


ポリ袋はポリエチレン製の薄手タイプのもの(スーパーの袋詰台にロールで置いてあるものと同じ)です。
安価なものなので買ってね。


ポリ袋を魔法瓶に入れ、熱湯を注ぎます。 蓋をして数時間放置。


あればシャトルシェフなんかの保温調理器、少量ならサーモマグ、何もなければお湯を張った鍋ややかんを毛布等で巻いて保温でもかまいません。


4時間くらいおけばすっかり溶けています。
取り出すときはやけどに注意してください。


完成です


容器に移すときは、冷めてから袋の端を切って注ぐと簡単ですね。


液のとろみや不透明加減、固まりやすさなどは石けんの組成によってかなり変わってくると思います。
パーム油がメインの市販の固形石鹸やアロマ基材のソープフレークは夏場でもプルプルに固まってしまいます。
私が作る石けんは高融点側の固体脂は20%未満です。これは今のように気温の高い時は十分液状を保つことができます。
しかし冷蔵庫に入れるテストの結果固まってしまったので、冬場の低温の場所では使いにくくなるかもしれません。


低温でも液状を保たせる方法(混ぜ物)はいくつかあります。

試したものの効果のほど

エタノール > 市販の液体石けん(カリ石鹸) >> グリセリン+砂糖増量

まずグリセリン+砂糖を石けんの40%くらいに増やしてみる、ダメなら市販の液体石けん(石けんシャンプーやボディーソープ、用途によっては台所用でも)、またはエタノール(消毒用で可)を加えるというところでしょうか。

エタノールが最も効き目があるのですが、コストも高いしたくさん入れると刺激も心配なので、比較的安価でたくさん(液状になるまで)入れても石けんとしての機能が損なわれる心配のないカリ石鹸もお勧めです。


実験結果


冷蔵庫から出して少したったところ

液体化した石けんと半量より多いくらいのカリ石鹸または消毒用エタノール、あと1割くらいのグリセリンと砂糖を足したものの比較です。

エタノールは固まらず、カリ石鹸は固まり気味でしたがすぐに液に戻る、グリセリン+砂糖はオリジナルほどではないけどしっかり固まっていました。


そうそう、袋に入れてお湯で温める方法は、もっと水の少ないハンドミルや少量のリバッチにも使えます。しっかり空気を抜いておいて温めた後、袋の上から揉んで混ぜれば空気の入りすぎでないなめらかな仕上がりになります。


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ryang

こんばんは 初めてお邪魔します。
昨年からドクダミをリカーに漬けて化粧水を作っています。ドクダミ化粧水でアトピーがずいぶんよくなったので、どくだみ石鹸も手作りできたら良いなぁと思っていろいろ調べています(^^ 大変参考になります。これからもよろしくお願いします(^^
by ryang (2011-08-08 22:33) 

あや

こんにちは。毎日暑いですね。

砂糖とかを加えて溶かすんですね○
とろっとしっとりするのでしょうか?

私もお盆休み中にぼちぼち石鹸仕込みたいなぁと思ってます◇

by あや (2011-08-09 10:59) 

mimi

さっそくありがとうございました。
私の作る石鹸はハードオイルが4割くらい入るので、固まりそうですがシャンプーをめざして20%の石鹸を作ってみます。

もしだめだったらK石けんをくわえてみます。

ゆりくまさん!頼りにしています。体壊さないように、このブログ長ーく続けてください。お願いします。
by mimi (2011-08-09 13:49) 

ゆりくま

▼コメントありがとうございます。

■ryangさん

ようこそ、はじめまして。
自分で納得のいくもので気持ちよくスキンケアできるとよいですね。
参考にしていただける記事があれば幸いです。
疑問等ありましたらお気軽に声をかけてくださいませ。

■あやさん

砂糖は結晶化を抑えるために入れます。
しっとりかどうかは元の石けんによりますが、結構濃い目なのでとろっとはしていると思いますよ。

■mimiさん

シャンプーであればパームやバターを減らすとよいかと思います。ココナッツやパーム核はさほど影響がないのではないかな。

カリ石鹸とエタノールを適量合わせて使うと調製しやすいかもしれません。
作り置きするとだんだん粘りが出てくるので少量ずつ作るのもポイントです・・・ って記事にも書きくわえておきますね。


by ゆりくま (2011-08-09 23:07) 

ラスカル

こんにちは。毎日暑くて、石鹸の消費量がハンパないです。

ご無沙汰しておりましたが、今回の記事、非常に興味深く拝読させていただきました。
固形石鹸が液状化するという事は、以前の記事の銀色石鹸の際に、アルカリの配合比の事を気にしなくてもいいのかな、と、思ってしまいました。
(でも目的が全然違いますよね…色味もグリセリン石鹸に近いですし…汗)
また、「あえてプルプル感」を狙えば、某Lストア(笑)のジェリー石鹸を作る時に、すぐ溶けだす事もないのかな…とか。

脳内実験室での妄想ですので、大変失礼なのは承知の上での書き込み、どうぞお許しください。。

ジェリー石鹸、とってもおいしそうなので是非作ってみます!

by ラスカル (2011-08-15 11:39) 

ゆりくま

■ラスカルさん、こんにちは。本当に毎日暑いですねー

Na石けんを固まりにくくする方法はいくつかあって、これは結晶化しにくくなるような邪魔者を入れる方法ですね。
手軽に作れますが、固体脂が多いとすぐ固まってしまうし、手にとった感じがトロミというより糸を引くようなネバネバなので、個人的にはナトカリやカリ石けんのほうがサラッとしていて好きです。
これで作ったゼリー石けんも結構糸を引くんですよ〜。
記事中でK石けんをいれてしまえというのは結局ナトカリ化ですね。

ジェリー石けんは是非暑いうちにお試しください!

by ゆりくま (2011-08-15 20:42) 

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