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夏のハーフソルトバー [■手作り石けん記録]

ソルトバー

敢えて塩を入れた石けんは今まであまり作ってこなかった私ですが、突然思い立って塩山盛り石けんです。

山盛り度合いは、ざっくり半分!


元気が出そうな黄色も久しぶりです♪


以下、レシピと製作メモです。

■□■ 夏のハーフソルトバー ■□■

ココナッツ油 80%、オリーブ油 10%、レッドパーム油 10%
塩(オイルと等量)、ホホバ油、ROE
メンソールクリスタル 2%、FOアクアタンジェリン、FOハニーココマンゴー
水分 30%、鹸化率 92%

■□■ ■□■ ■□■ ■□■ ■□■ ■□■ ■□■

オイルと同じ重さの塩を入れているのでハーフソルトバーです。

違いのわからない私でも、このくらい入れるならはっきり塩入りを感じられるかなぁと。

事例をリサーチすると「海で泳いだ後のようなサッパリ感」とのこと。

で、確かにそんな感じ!
パームやバターの多い石けん(由来の金属石けんによるもの)とは違う、全身感としてはサッパリなんだけど、肌は少し吸湿するようなしっとりする感じもあります。
夏向けの使用感だと思います。好き嫌いあるかも。

私のレシピではココナッツ油80%ですが、さすがにこれだけ塩が入るとココナッツ油でもなかなか泡立ちません。泡立てネットを使って細かい泡を作れます。
体には使えますが、洗髪は全く駄目でした。

香りはメントールともよく合って、こちらも夏らしく甘くて爽やかです。



■□■ 製作メモ ■□■

まず簡単に作り方

1)通常通り材料を量り、塩は置いておいて苛性ソーダ水溶液とオイルで鹸化を開始
2)トレースをしっかり出す
3)塩を混ぜ込む
4)型入れし、しっかり保温する。
5)4時間で型出しし、カット
6)乾燥・熟成

材料
塩を溶かさず直接入れるため、なるべく細かいものを使いたい。
でも大量なのでお値段的にきつくないものをということで、近所で買える塩の中でチョイスしたのは酵素塩。かなりサラサラで細かく、ミネラル分の少ない塩です。カルシウム含有と書いてあるけど他の粗塩より少ないくらいです(トータルとしてちょっと怪しさを感じるブツでもあり、酵素がどう入っているのかわかりませんが、まあ影響はないでしょう)
自分の中で石けんやバスソルトなどに使う塩に食用より高いものを使いたくないという気持ちがあって、目安を100gにつき100円までと置いているのでその線はキープです。

使った塩とオイル
塩とオイルを量ったところ。ともに400g。
並べたところで500-600gバッチで使っているモールドには入りきらないかもとビビってもうひとつ用意しましたが、結果的に大丈夫でした。塩は空隙率が大きかったようで、嵩は1.5倍ほどにしか増えませんでした。

トレース出ました

Room temperature methord という、苛性ソーダ溶液を冷やさないでその温度で固体脂を溶かしていくという方法を試してみたかったのですが、気温が高くて初めからほとんど液体でした。
(よく調べていないのですが一部で超冷製法とされている方法と同じですか?)
なので普通に(でも少し温度高めで)鹸化を開始。

しっかりトレースが出たところで塩とタネを混ぜ合わせます。

塩を加えたところ

やっぱりこんな感じ。大丈夫かよ~~(汗)
と焦りながらもなんとか混ぜ込んで型入れしました。

塩混ぜ完了

ここでしっかり保温して鹸化を進めること、4時間で型出ししてカットすること、がポイントです。

塩石けん型出し直前

↑ うっかり4時間通り過ぎて5時間後、保温から出したところ。
まだアツアツでラップに蒸気が付いていますが気にせず型出し。

型出し

今回手抜きして木箱に普通のポリ袋を敷いたのですが、片方の角がきちんとハマっていなくて変形。。。

そしてカット↓
カット~

1時間過ぎたのがいけなかったのか、すでにだいぶ固くなっていて下半分にひびが入って崩れ気味になってしまいました。
(一番上の写真は大丈夫な面が上に出るようにごまかしていますが。。。 少し見えてますね)
崩れた部分は袋に入れて使おうと思います。
あと、部分的に白い個所があるのは混ざりきっていない塩の塊です。少しじょりじょりします。


いろいろなところから集めた塩たっぷり石鹸のコツはこんな感じ。

・ココナッツオイルを70%以上にすること(泡立たないため)
・塩は塩化ナトリウムを使うこと。粗塩や死海の塩などミネラルの多いものは乾燥中に吸湿してべたべたになる。
・ログタイプ(深さのある)モールドがいい(冷めにくいため)
・温度は高めで鹸化し、型入れ後もしっかり保温する(鹸化を進めることと、冷めるとカットできなくなるため)
・熱を逃がさないよう、ブレンダーで一気に進めるのもよし。
・4時間以内に型出し、カットすること。冷めて固まると切れない。
・カットが難しいので1個ずつのモールドで作るのもよい

ダメな側、アップで。
上のカット直後の写真と比べると少し退色していますね。
塩石けん、壊れた側

ナイフでひびを入れてしまった部分は壊れやすいですが、上半分は変に力をかけなければ大丈夫です。


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コメント 11

mimi

色んな石けんがあるんですね。
この石けんは、浴用として使えない場合は、キッチンに使えますか?

またシリコン方に入れる場合は1晩保温してもいいんでしょうか?
型だししやすそうですが?

これだけ塩が入っていると、傷などにしみそうですがどうなんでしょうか?
怖さ見たさで作ってみたいです
by mimi (2011-07-31 21:36) 

キョロ

こんなに塩の入る石けんがあるんですね!
まだまだ知らないことがいっぱいだわ(^^;;)

カット面が残念だけど、1個ずつのシリコンモールドなら手間もいらずに綺麗に型出しできそう。
by キョロ (2011-07-31 23:18) 

あや

私もジェル化防止のため、
この時期、少しだけ塩入れて作るのですが
こんなレシピ知らなかったです!!
さっぱりなんですか!
使ってみたいです◇

by あや (2011-08-01 01:33) 

O嬢

ゆりくまさん、お久しぶりです(^^)
塩入り石けんって、結構大量に投入するんですね。
どんな感じの石けんになるのか、ドキドキ♪

先日、たおさんの講習会に参加してキョロさんにお会いしました!
横浜ソーパー会、次回は参加してもよろしいでしょうか?
石けんが間に合わなかったら、パン持って行きます(笑)
by O嬢 (2011-08-01 09:04) 

ゆりくま

▼コメントありがとうございますー

■mimiさん

今自分には気がつくような傷がないのでなんとも言えませんが、ひょっとしたらしみるかもしれませんね。
お風呂がイマイチだった場合、硬さや泡立ちの面でキッチンでは使いにくいので、崩して洗濯石鹸に混ぜてしまうほうが簡単だと思います。
カット不要の小さいモールドを使うなら一晩保温して大丈夫です。

■キョロさん

実験としてはカットしてみることに意義があるかなとおもったのですが、小さいモールドのほうが楽ですね。
めちゃ硬いので型だし楽そうだし。

■あやさん

私もネットで発見してから作るのを楽しみにしていました。
さっぱりというか、海からあがったときみたいな感じです。
好き嫌いがあると思うので少量でためしてみると良いかもしれません。

■O嬢さん

ご無沙汰ーー
これは極端にたくさん入れるレシピです。
でもこのくらいでないとわざわざやってみようとは思わせないよね。

横浜の会、是非どうぞー
てか私のお誘いには乗ってくれなかったのにキョロさんならいいのね!! うきーーー(ジェラシーの表現のつもり)
by ゆりくま (2011-08-02 23:57) 

mimi

ゆりくまさん、
これって、普通の石けんと同じくらい熟成させるんでしょうか?

 早速私も作ってみましたが、型離れはいいんですが、型入れをキレイにするのはむずかしかったです。

すぐにでも使えそうな雰囲気がしました。やっぱりだめですよね。

ブルーにしたら青い海のかんじで、いいです。

ありがとうございました。おもしろい石けん!!
最近塩飴 塩大福はやっていますよね、塩石けんもおもしろそう?
by mimi (2011-08-03 10:03) 

O嬢

きゃー!その節は大変失礼しました!!!
ゆりくまさんからのお誘い頂いて、ものすごーーーく嬉しかったんです。
ワタシもお会いしたいんです!!!
って書けば書くほどアヤシイですね(^_^;)
by O嬢 (2011-08-03 18:40) 

ゆりくま

■mimiさん

早速作られたとは、素早い!
青はイメージにあっていていいですね。

ココナッツオイルは反応が早いし、固まるし、この石けんは温度を上げて作ることを勧められているので、海外サイトのフォーラムなんかでは2週間くらいで使えるという意見もありますが、mimiさんがいつもより早く仕上がりそうな条件で作られていないなら普通通り熟成させる方がよいと思います。
by ゆりくま (2011-08-04 01:07) 

ゆりくま

■O嬢さん

いいのよいいのよ、お会いできるならきっかけなんてなんでも!(強がり風)
刺激の強い会なので体調整えてお越しくださいね。うふふ(ウソ)
by ゆりくま (2011-08-04 01:10) 

クマこ

初めましてクマこと申します☆
ハンドメイド石鹸マイスター講座を受け始めたものです。

最近Salt soap barというものを知ったのですが、YouTubeや他の方のレシピを見て、塩の分量がオイルよりも少なかったり、半分だったりでもSalt Barsと解説してあるのを見て疑問に思い、コメントさせていただきました。

ゆりくまさんのレシピではオイルと同量だからハーフソルトバーだとおっしゃっていますが、となれば、ふつうはオイルの2倍の量を入れるということでしょうか。2倍の分量だとソルトバーなんですか?
by クマこ (2013-08-15 16:15) 

ゆりくま

■クマこさん

コメントありがとうございます。
salt bar に誰かが決めた厳密な定義はなく、塩が入っていれば(塩が入っていることを訴求ポイントにしたいなら)そう呼んでいいものだと思います。

この記事のレシピをハーフソルトといっているのは、オイルと塩が等量、つまり石けんを構成する主な成分がオイルと塩で半々というニュアンスです。厳密にいえば水や苛性ソーダを考慮しないと半分といえないのかもしれませんが、そのあたりはふわっとした雰囲気を重視したネーミングです。

石けんに限ったことではないですが、名前の意味するところというのは、はじめにこれありきではなく、みんながそうだなーと感じてはじめて定着していくものだと思います。公募で華々しくぶちあげた「○○詐欺」みたいなのに限って使われずに消えていくことが多いように。
もちろん科学的、学術的に同じベースで話をするために名前と定義が必要なシチュエーションもあります。
でも手作り石けん界はどちらかというと前者の、気分的、商売的な要素が強い世界です。科学的なこと以外はたいてい雰囲気でできていると理解して、突き詰めて悩まない方がいいのではないでしょうか。

by ゆりくま (2013-08-16 10:22) 

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